採用ホームページ.jp
応募の一歩手前 シリーズ 約5分で読めます

採用ホームページは、求職者本人ではなく「親」と「先生」も読んでいる

山根 弘行
山根 弘行
株式会社HRFreaks 代表 / Chief Consultant|人材業界20年
作成後に大切に手入れされ育つ木のイラスト
— この記事の要点

東北エリアのお客様との打ち合わせで、このような話題が出ました。

「うちの地域では、高校生が求人票を親子で一緒に見て、親が就職先を方向づけるケースが多いんです」

※実際の打ち合わせをもとに、会社が特定されないよう一部を変えています。

若年層の採用において、求職者本人はもちろん、背後にいる親や先生という大人の存在を無視することはできません。私が見てきた範囲では、休日や給与といった条件を細かく比較しているのは、本人より大人側です。だからこそ、採用サイトでは「本人向け」と「親・先生向け」の情報を分けて用意する設計が必要になります。

休日数の違いを実感しているのは誰か

若年層の採用では、条件に対する本人と大人の「温度差」がよく見られます。

例えば高卒採用において、生徒本人は、年間休日が会社によって10日ほど違っても、その差をあまり実感できていないことがあります。

まだ社会に出て働いた経験がないため、休日数の差が毎日の暮らしにどう響くのかを想像しにくいのかもしれません。

しかし、進路指導の先生は違います。

「休日はもう少し多い方がいい」と口にする先生もいます。

また、休日数や給料といった条件を最も気にするのは親御さんです。

複数の求人を比較し、他社の方が休日が多ければ、そちらを勧める傾向があります。

本人が直感で選んでも、親の意見が応募先を方向づけるケースもあります。

つまり、本人に「いいな」と思ってもらえても、それだけで応募や入社が決まるとは限らないということです。

「本人向け」と「大人向け」で役割を分ける

本人が知りたい情報と、親や先生が知りたい情報は異なります。

これらをすべて同じ場所に混在させると、誰に向けて書かれたものか分かりにくくなってしまいます。

ある会社では、この課題に対して情報の出し方を明確に分けました。

採用パンフレットは親や先生向けの読み物として用意し、Web上の採用LPは本人向けの直感的な訴求に絞ったのです。

パンフレットは手元に置いて読み返せるので、条件をじっくり比べたい大人に向いていると私は考えています。一方でLPは、本人が自分で開いて、雰囲気をつかむ入り口になります。

こうした動きは高卒採用に限りません。

大卒の新卒採用でも、内定者に保護者向けのパンフレットを渡したり、家族向けの資料を作り直したりする会社がありました。

採用ページは、本人が見るためだけの場所ではありません。
背中を押す親や先生への、客観的な説明資料でもあるのです。

親や先生に向けて、何を書くか

親や先生が見ているのは、休日数や給与といった、他社と並べて比べられる条件です。

比べられる以上、こうした条件は曖昧にせず、はっきり書いておくことが大切です。

載っていない条件は、読む側には「分からない」としか伝わりません。

分からないことの多い会社を、親が子どもに勧めるのは難しいでしょう。

条件で他社に見劣りする部分があったとしても、隠すより、正直に書いたうえで補足を添える方が、大人の信頼は得やすいと私は考えています。

一方で、本人に向けたLPでは、条件を並べることよりも、働く姿や職場の雰囲気が直感的に伝わることを優先します。

同じ会社の情報でも、誰が読むかによって、前に出すべきものが変わるのです。

大卒の新卒採用で保護者向けの資料を用意する会社があるのも、本人とは別に、家族が納得できる材料が求められているからだと私は考えています。

私は人事として16年、大型の大量採用の現場に立ってきました。統括した新卒採用の年間規模は、ピークで2,500名です。直近の3年間はコンサルタントとして、お客様の採用現場に入り込んでいます。

条件を比較しているのが実は親御さんであるという実態は、お客様の現場で実際に聞いた話です。

私たちの強みは、Web制作会社ではなく「人事目線」で採用起点のサービスを作れることにあります。現在は採用ホームページと連動し、スマートフォンからの応募をスムーズにする「応募LINE構築機能(開発中・仮称)」などの準備も進めています。

明日からできる情報整理

御社の採用サイトは、親御さんや先生が読んだときに納得できる情報が載っているでしょうか。

本人に向けたメッセージだけでなく、大人に向けた客観的な情報が整理されているか、確認してみてください。

確認するときは、自分が応募者の親や先生になったつもりで、他社の求人と並べて読んでみるのがおすすめです。

1
情報の住み分け
本人への直感的な訴求と、大人への客観的な条件提示が混ざっていないか。
2
大人向け資料の用意
Webページだけでなく、親や先生が読みやすいパンフレットなどを用意できるか。
3
条件の明記
休日数や給与など、他社と比べられる条件がはっきり書かれているか。

採用は、求職者本人だけでなく、彼らを支える大人たちにも自社を知ってもらう活動です。

ターゲットに合わせた情報の出し分けができているか、まずは自社の採用サイトを見直すところから始めてみてください。

いまの採用サイトの現在地を確かめたい方へ。1分の無料診断では、8つの質問に答えるだけで、いまの採用サイトの状態をその場でスコア表示します。30分の個別相談では、実際のサイトを見たうえで、何から直すべきかを率直にお伝えします。私たちの「採用ホームページ.jp」は、初期費用0円・月額29,000円(税別・スタータープラン)からです。契約期間は1年(自動更新)です。途中で解約する場合は、残りの月数分の月額の50%をいただきます(詳しくは特定商取引法に基づく表記)。公開後の簡易更新(お知らせの追加や、既存の文章の差し替え)は月1回まで無料で、超過は1回5,000円(税別)、更新箇所は限定です。年1回のフルモデルチェンジまで月額に含みます。営業の押し売りはしません。公式LINEの友だち追加で、求職者255人調査「生成AI利用と応募行動」のレポートPDFをお送りしています(LINEで受け取る)。

— RELATED