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1日仕事体験のページが、単なる日程表になっていないか

山根 弘行
山根 弘行
株式会社HRFreaks 代表 / Chief Consultant|人材業界20年
作成後に大切に手入れされ育つ木のイラスト
— この記事の要点

媒体の「日程案内希望」でエントリーしてくる学生は、自社とマッチングしていないのではないか。

ある建設会社での、新卒採用に関する打ち合わせ中のことです。先方はそう感じておられました。先方のお話では、日程がすぐに決まるのは、学校で会っていた学生だと言います。

私は、1日・2日型の現場見学ページを「参加したくなる具体的な内容」へ改善する提案をしました。

※実際の打ち合わせをもとに、会社が特定されないよう一部を変えています。

1日の仕事体験の募集ページに、「現場見学会」「詳細は後日」とだけ書いていないでしょうか。媒体経由で来る学生はまだ動機が浅く、単に日程を案内するだけでは参加につながらないことが少なくありません。応募者に「行ってみたい」と思わせるコンテンツ作りと、日程設定の考え方をお伝えします。

媒体経由のエントリーは「動機が浅い」と想定する

媒体経由で「日程案内希望」と来る学生は、自社とマッチングしていないのではないか。打ち合わせ先では、そう感じておられました。

学生は数百から千社近い企業の中から、「良さそう」程度の感覚でエントリーしているケースが多く見られます。そのため、この段階では動機が浅いのが普通だと私は考えています。

打ち合わせ先で日程がすぐに決まっていたのは、学校で会っていた学生でした。すでに顔を合わせて話をしている学生と、媒体で数多くの企業の中から選んだ学生とでは、出発点が違うと私は考えています。

私は人事として、年間2,000名規模の新卒採用を責任者として現場で指揮してきました。初期の段階では企業側からの積極的な働きかけが求められると、私は考えています。

ただエントリーを待って事務的な案内を送るのではなく、電話での興味喚起や、募集ページ自体を「面白そう」と思わせる内容に作り込む目線が必要になってきます。

媒体からのエントリーは「良さそう」程度。
そこから興味を喚起する目線が求められます。

募集ページに「面白さ」のエッセンスを入れる

打ち合わせでは、「通常の見学会」と「集客用の企画」の2本立てで考える方針になりました。

1
通常の見学会
現場見学など、会社の基本的な魅力を伝える内容です。すでに志望度が高い学生の受け皿にもなると私は考えています。
2
集客用の企画
まだ興味が薄い学生を振り向かせるための企画です。ただし、遊びだけでは社内も説得できないため、会社理解につながる面白さをエッセンスとして入れます。

仕事体験の案内ページが、開催日時と場所だけを並べた日程表になっていては、動機の浅い学生はなかなか動きません。「行ってみたい」と思わせる具体的な企画の中身を書くことが大切です。

面白さを入れるといっても、主役はあくまで会社理解です。参加した学生が「この会社はこういう仕事をしているのか」と持ち帰れる内容に、「面白そう」と感じる入口をつける。私はそのくらいのバランスを意識するのがよいと考えています。

日程は「随時調整」ではなく「先出し固定」にする

募集ページで、日程について「随時調整」としているケースを見かけることがあります。

しかし、動機が浅い学生にとって、自分から候補日を複数挙げて企業と調整するのは、心理的なハードルになりやすいと私は考えています。

日程は「随時調整」にせず、事前に複数の候補日を固定して出しておくのがおすすめです。

最初から日程が複数提示されていれば、学生はその中から選ぶだけで済むため、参加へのハードルを下げられる可能性があります。事前に日程を設けて、結果的に開催ゼロの回があっても問題ありません。

開催ゼロの回が出ることを気にして日程を出し渋るより、学生が選べる状態を先に作っておくほうが大切だと私は考えています。

人事の現場視点で採用プロセスを考える

私には、人事として16年、大型の大量採用を現場でやってきたノウハウと、3年間コンサルタントとしてお客様の中に入り込んできた知見があります。

Web制作会社や広告会社の目線ではなく、人事目線で採用を起点としたサービスを作れるのが私たちの強みです。

現在、採用ホームページと連動した応募LINE構築など、「採用マーケティング連動システム(仮称)」の開発を構想中です。採用サイトを作って終わりではなく、その後の採用活動全体をより良くする仕組みを提供していきたいと考えています。

募集ページの中身をどう見せるか、日程をどう案内するか。こうした現場の泥臭い工夫の積み重ねが、採用活動では大きな差を生むと私は考えています。

明日からできること

まずは、御社の1日仕事体験やインターンシップの募集ページを確認してみてください。

単に「現場見学会」「詳細は後日」とだけ書かれた日程表になっていないでしょうか。動機の浅い求職者が見ても、「行ってみたい」と思える企画内容になっているか、見直す価値はあります。

そして、日程は「随時調整」にするのではなく、具体的な開催日時を先に複数提示する形を検討してみてください。

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