インターンのあと、次の面談の約束は
「最終日」に取るな

- インターン後の面談の約束は、最終日ではなく途中の日に取る
- 対面かWEBかを選ばせず、WEB中心にして日程調整を急ぐ
- 面談は終了後1か月以内に。間が空くと学生は内容を忘れる
「インターンシップ後のフィードバック面談ですが、次の約束はいつ取っていますか」
「当初は最終日に設定する設計だったのですが、ある担当者は2日目や3日目に取り付けていました」
「なるほど、中盤のタイミングですね。実施方法は対面とWEBのどちらでしょうか」
「選ばせると日程調整がずるずる延びるので、WEB中心にしています」
※実際の打ち合わせをもとに、会社が特定されないよう一部を変えています。
複数日のインターンシップを実施したあと、学生と次の接点を持つための日程をいつ調整するか。プログラムがすべて終わった「最終日の帰り際」に案内を渡す設計にするケースもありますが、タイミングを少し前にずらすことで状況が変わることがあります。インターン後の面談に向けた日程調整のポイントをお伝えします。
選考感を出さない動機づけの面談
ある建設会社の5日間のインターンシップでは、終了後に「フィードバック面談」を置いています。これは合否を決める選考ではなく、学生の動機づけを行うための面談です。
インターンシップに参加したからといって、すべての学生がそのまま選考に進むとは限りません。ここで「選考」としてしまうと、まだ志望度が固まっていない学生が離れてしまう可能性があります。そのため、選考感を出さない動機づけの場として設定しています。
この面談の日程をいつ決めるか。当初の設計では、5日間のプログラムを終えた最終日に、面談の予約を取る予定にしていました。
次の約束は「最終日」ではなく中盤に
しかし、インターンの最終日は学生も慌ただしく、その場の勢いに左右されやすいタイミングです。
そこで、現場のある担当者は、2日目や3日目の時点で学生と関係ができたと判断したタイミングを見計らい、次の面談の予約を押さえていました。
複数日のプログラムでは、日を重ねるなかで学生と社員の間にコミュニケーションが生まれます。その関係性が築けたタイミングを逃さずに、中盤で個別に声をかける。結果として、こちらのやり方のほうが確実だったため、先方の企業内で他の担当者にも横展開されました。
最終日の勢いに任せず、
関係ができた途中の日に約束を取る。
最終日の帰り際という慌ただしい時間を待つのではなく、プログラムの途中の落ち着いた時間で早めに日程を取り付ける。これが一つのポイントになります。
面談は「1か月以内・WEB」を中心にする
面談を設定する時期にも注意が必要です。この建設会社では、インターン終了後1か月以内に面談を行うようにしています。
間が空いてしまうと、学生がインターンで体験した内容や、どんな社員と話したのかを忘れてしまうためです。記憶が新しいうちに次の接点を持てるよう、日程を組んでいます。
また、面談の実施方法について、先方からは「対面とWEBを選ばせると日程調整がずるずる延びる」という意見が出ました。
選択肢を提示して希望を聞くことよりも、間を空けずに面談を実施することを優先した判断です。
面談担当者が入社まで伴走する
さらに、このフィードバック面談を担当した社員は、その後の内定承諾、そして入社まで学生に伴走する役割を担います。
インターンシップで関係を築き、面談を行った担当者が、そのまま入社まで窓口として寄り添う。これにより、学生にとっても相談しやすい環境を整えやすくなります。
関係ができたタイミングで次の約束を取り、記憶が新しいうちに面談を実施し、一人の担当者が継続して伴走する。こうした細部の設計の積み重ねが、採用活動を前へ進めることにつながると考えています。
人事目線で、採用起点の仕組みを作る
私は人事として16年。2013年以降、年間2,000名規模の新卒採用の責任者を務め、2021年からは新卒・中途あわせて年間7,000名規模を管掌してきました。ここ3年間はコンサルタントとしてお客様の企業の中に入り込み、採用の仕組みを共に構築しています。
これらの経験から言えるのは、採用活動は「学生にどう動いてもらうか」「現場の担当者がどのタイミングで声をかけるか」という、実務の細かな積み重ねで成り立っているということです。
私たちは今、こうした人事としての現場ノウハウを活かした「応募者管理システム(仮称)」を検討中です。採用ホームページで応募を集めるだけでなく、その後の応募者管理までを支援する仕組みとして考えています。
Web制作会社や広告会社の視点ではなく、人事目線で採用起点のサービスを作っていく。それが私たちの役割であり、強みだと考えています。インターンシップ後の日程調整一つをとっても、見直せるポイントがあるかもしれません。御社の採用フローに迷いや遅れがないか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
学生の記憶が新しいうちに、関係ができた担当者が次のステップへ案内する。そうした細部の設計が大切だと考えています。
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